品質保証のためには測定機器の校正が重要

責任問題にもなる

臨床工学技士として働いています。簡単に言うと病院で使う医療機器が適切に使用されるよう点検なども行っている職種です。心電図などを見るモニターや、点滴に使う輸液ポンプなどは全てメーカーが1年に1回、や半年に1回ちゃんと点検してくださいというように機器により頻度が決まっています。
もちろん普段も使用後毎に点検はしていますが、ここでいう点検は「日常点検/あるいは使用後点検」というものではなくそれに加えさらに詳しく点検をする「定期点検」についてです。
シリンジポンプもテスターで、決められた圧、時間、流量でアラームがなり知らせてくれるかどうか点検しています。機器により点検項目は違い、それぞれのテスターを使い分けて使っています。テスターも、その機器を作っているメーカーがそれに対応したものを作っています。
臨床工学技士は、点検に使用する測定機器の数値が基準となり、基準に入らなければメーカーに修理に出したりしています。したがってその判断基準となる測定機器自身の校正も重要です。これは、医療機器という特性上かなり責任問題にも関わってくるのでメーカーにテスターも校正してもらい、校正の証明書も出してもらっています。

細かいチェックが可能

現在、工業製品には厳しい製品品質の保証が求められています。材料に含まれる成分から電気性能、そして外観寸法など多岐に亘ります。しかし、これらの品質を保証するため、様々な測定機器が用いられています。
測定機器の校正とは、ある一定期間における精度保証となります。つまり、前回の校正実施年月日から今回の校正までに測定機器に不具合が無かったということを保証することになります。
一見すると製品保証に重要な検査と考えがちですが、測定機器を定期的に校正することで、機器の更新頻度は不具合の有無を発見することが可能です。また、定期校正を実施することで、製品不具合において不具合が発生した際は測定機器の不具合による影響範囲を限定することが可能です。
つまり、測定機器の校正は製品がエンドユーザーに与えるリスクを軽減するだけでなく、自社が被るリスクも低減出来ます。特に測定機器が定期的に校正され不具合がなく、製品検査もパスすることにより、不具合の発生原因が製品出荷後に絞り込みが出来るため、ネガティブコストを大幅に削減することが可能になります。現在では、多くのメーカーが測定機器の校正を重要視しており、生産委託先などにも細かいチェックを行うようになっています。

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